私は在学中に難関国際会議に2回論文をアクセプトされたにもかかわらず, 博士後期課程に進学せずに就職した.
その理由は....
在学中のエピソード
大学4年のときに研究室に配属された.
(私達の学年から, この研究室に配属される人数の枠が大幅に増えた. )
特にやりたいこともなかったため, 卒論のために与えられたテーマで研究をやった.
(このときはまだ何も思ってなかった. いや, 気づけてなかった. )
その成果が認められ国際会議にアクセプトされた.
そして修士課程には進学した.
修士課程で与えられたテーマは, 無理やりひねり出したようなものだった.
特に, 研究室配属の人数が増えたことにより, 研究テーマの枯渇が顕著にみられた.
必要だから研究をするのではなく, 研究をするためにテーマを作っていると感じた.
これがとても嫌だった.
特に論文は, アクセプトさせるために無駄なイントロを長々書いたりする必要があった.
誰も読まない無駄な論文を時間をかけて作っているという感覚に襲われた.
いやいやながらも研究をし, このテーマも成果が認められ国際会議にアクセプトされた.
実際に必要があるから業務をするという経験をして, 早く卒業をしたいとより強く思うようになった.
このインターンを終えてから, やりたい研究テーマが見つかり少し取り組んだ.
しかし, 国際会議に出した論文のジャーナル版を作るという方針が邪魔をして, なかなか本腰いれてやることはできなかった.
そのジャーナル版も, 必要があるから拡張をして書くのではなく, ジャーナルにアクセプトさせるために提案手法の拡張を考えるというものだった.
ジャーナルに出すためにずーーーーと時間を使って無理やり拡張を考えるという時間が長く続いた.
これが特に苦痛だった. 早く卒業したいとずっと思っていた.
結局, 拡張をなんとかひねり出しジャーナルに提出した.
最終的に, 在学中, 国際会議 x 2とジャーナル x 2の論文執筆を経験した.
本来, 研究は必要に駆られて行われるべきものであり, アクセプトされたという実績を残すために行うものではない.
アクセプトされるために無駄な研究テーマをひねり出す方針と長々無駄な文章を書くことが嫌で私は就職を決意したのだ.