初心者にわかりやすいFX入門 - みにくいドバトの子

今回は, FXが為替取引であることすら知らなかった私が, FXについて初心者でもわかるように説明します.

2022年1月からトラリピを始めて, 現在, 毎月10万くらいの利益を出しています.

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FX入門
実績

FX入門

背景

海外と比較して日本人で投資している人は少ない
海外では投資が流行っている
- FIRE (Financial Independence, Retire Early)ムーブメント
FXは難しいイメージがある

目的

投資の1つであるFXの知識を身につける

FXの基礎

FX = Foreign eXchange = 外国為替取引
異なる通貨を交換(売買)すること
外国の通貨に交換しないことは, 円に投資していると考えることもできる
さまざまな通貨ペアをやりとり可能
- USD/JPY, CAD/JPY, EUR/JPY, AUD/NZD, USD/CAD, EUR/GBP, EUR/USD, AUD/JPY, AUD/USD, NZD/JPY, NZD/USD, GBP/JPY, GBP/USD, …

注文

買い注文 / 売り注文
- 買い: 上がったら得をする注文
- 売り: 下がったら得をする注文
  - Q. なぜ持っていない通貨を売れるの？
  - A. 自分のお金で市場を操作していると考えると良い

ポジション / 決済
- ポジション: 注文が成立して保持しているもののこと
- 決済: ポジションを手放すこと
評価損益: 決済前ポジションの注文時の価格と現在の価格の差
- 含み損: 評価損益がマイナスのときに使われる
- 含み益: 評価損益がプラスのときに使われる
注文方法
- 成行: 現在の価格で注文
- 指値 / 逆指値: 取引の価格を指定(予約)
  - 指値: X円以下になったら買う / X円以上になったら売る
  - 逆指値: X円以上になったら買う / X円以下になったら売る
- イフダン注文: 「X円で買って, その後Y円で売りたい」というセット注文

スプレッド

買い注文と売り注文価格の差 = 取引手数料
- FX会社によって異なる
bid(売): 120.74, ask(買): 120.75 → 0.01円
買った瞬間売るとスプレッド分損をする

レバレッジ

FXでは資金の25倍の額まで取引可能
- 最大レバレッジ25倍
- 例: 1ドル120円のとき, 1000ドル買うのに必要な最低資金は, 120 x 1000 / 25 = 4800円 (必要証拠金)
用意する資金でリスクコントロール可能
- 例: 1ドル120円で1000ドル買ったが, 資金を24000円用意していたら, 120 x 1000 / 24000 = 5倍 (実質レバレッジ)

ロスカット

FX会社が損失拡大を防ぐためにポジションを強制決済すること
- 利用者の損失を最小限に抑えるための仕組み
- 利用者がポジションを決済して損失を確定させる損切りとは異なる
ロスカットするラインはFX会社ごとに異なる
- 例: 評価金額 < 必要証拠金 → ロスカット
用意する資金でロスカットレートを調整し, リスクコントロールする
- 例: リーマンショックで下がったところまでは, 耐えれるようにしておく
  - 2008年リーマンショック後, 2011年まで下がり続け, 75.84円まで下がった
    - Aさん「75円まで耐えられるようにしよう」
    - Bさん「70円まで耐えられるようにしよう」

ロスカットレート

ロスカットする金額のこと
例: ロスカット条件「評価金額 < 必要証拠金」
- 資金: 24000円
- 1ドル120円で1000ドル買うときp円でロスカット
  - 必要証拠金 = p x 1000 / 25 = 40p
- 「資金 - 含み損 = 必要証拠金」の方程式を解けば良い
  - 24000 - (120 - p) x 1000 = 40p
  - p = 100円 (ロスカットレート)
FX会社によっては, 注文時に自動的に計算してくれる
私が作ったFX計算ツールでも簡単に計算できます

スワップ

通貨ペア間の金利差
- 金利の高い通貨を買う → プラススワップ (利益)
- 金利の高い通貨を売る → マイナススワップ (損)
ポジションを持っていると毎日スワップが溜まっていく
現在日本はマイナス金利
- 例: 日本円を売って米ドルを買うとプラススワップ
- 「政策金利」で調べると各国の金利がわかる

ローソク足チャート

色
- 赤: 上昇
- 青: 減少
線: 動いた範囲
箱: 開始から終了までの動き

特徴

注文単位
- 1000通貨
  - 例: 1ドル120円を1000通貨買うのに必要な最低資金は, 120 x 1000 / 25 = 4800円
- 1万通貨
土日以外の24時間取引可能
大きく動く要因
- 雇用統計発表
- 政策金利変更
- 重要人物の発言
- 有事
FXはCFDの一種 (Contract for Difference = 差金決済取引)
- 株価指数 (日経225, NYダウなど): レバレッジ10倍
- 商品 (金, 原油など): レバレッジ20倍
- 株式: レバレッジ5倍
- 為替 (ドル円など): レバレッジ25倍
地理的に近く, 同じような動きをする国はショック相場に強く, レンジ相場になりやすい
- AUD/NZD
- USD/CAD
仮想通貨との税の制度の違い
- FX: 分離課税の雑所得 20.315%
  - 「先物取引に係る雑所得等」という区分
  - 給与所得とは別で計算される
  - 株も分離課税
- 仮想通貨: 総合課税の雑所得 15%-55%
  - 給与所得との合計に課税される
  - 給与所得が多いほど税率が上がる (累進課税)

チャート予測

チャートを完全に予測できれば億万長者だが...

外的要因が多くあり, そもそも予測は難しい
上がるか下がるかの2値分類で高いスコアが出ても
- 実際にはスプレッドもある
- 何円で決済するべきか不明
為替を予測するモデルを作ってグラフを描くと, それっぽく見えるため注意
- 前日の値を出力するだけでうまく予測できているように見える
仮に高精度で予測できるモデルができたとしても, みんながそれを利用するようになると傾向が変化する

手動売買 / 自動売買

手動売買
- 欲が入ると失敗する
  - 「まだ上がるだろう」→「下がってしまって決済タイミングを逃した」
- 見張っておく労力が発生する
自動売買
- 仕組みのわからない自動売買は危険
  - ルールが明確で, カスタマイズできるものがよい
    - 例: イフダン注文を並べるだけ
- 高い年利を謳っているものは危険
  - 30%以上はあやしい
  - 安全な投資では10%を一つの目安にするとよい

どちらを使うにしても, 自分の中で欲に影響されないルールを作っておくと良い

分散投資と相関

複数の通貨に分散投資する
相関
- 正の相関
  - 買いと売り
- 負の相関
  - 買いと買い
  - 売りと売り
自分が想定したロスカットレートを超えても, 他の通貨用の資金に余裕がある状態なら耐えられるようになる
相関の高いペア CAD/JPY と EUR/JPY の例
- FX口座に200万
  - CAD/JPY買い100万円用意: ロスカットレート70
  - EUR/JPY売り100万円用意: ロスカットレート160
- CAD/JPY=70ときに, EUR/JPYのポジションを20万円分しか持っていない状況とすると
  - 180万円分の資金をCAD/JPYに使えるため, ロスカットレートが下がる
  - CAD/JPYとEUR/JPYがともに下がるなら, CAD/JPYの含み損の一部がEUR/JPYの含み益によって相殺される
- イフダンの仕掛け方によっては, 100万円だけで両方の通貨に同時に仕掛ける事が可能
  - 片方がすべてポジションを持つときは, もう片方はすべて決済されるようにする
  - 相関が高いという仮定の下

長い目で見て相関が低く見えても, 時期によって異常に相関が高いこともあるため注意

FXを選んだ理由

細かく利益確定したい
- 株は上がり続けることを期待するため長期保有するほうがいい
- 為替は振動するので, 細かく利確するほうがいい
確定した利益の再投資で複利パワー発揮
- 株は持ち続けるのが良いと考えると, 配当金のみが確定利益
確定利益で年利10%を目指したい
- レバレッジがあるため資金以上にお金を動かせる
イフダンを並べるだけでOK (自動売買)
- 利益は累積されるが損失は確定されない (ロスカットさえしなければ)
- 他の人の設定を真似可能 (再現性)
- マネースクエアのトラリピが有名!!